心はどこにあるの?
心って見えない
身体の中のどこを探してもない
でも、なんとなく胸の真ん中あたりに心を感じる
心臓は身体の中心にあって、目にも見えるし絵にも描ける
でも、心臓が心なの?
心はどこにあるの?
誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
心ってどこにあるんでしょうね?
心は感情が宿るところ
- 心がドキドキする
- 心が折れる
- 心が痛む
- 心が通じる
- 心が沈む
- 心が晴れる
- 心が騒ぐ
- 心に響く
- etc・・・・
上記のように、心を表す言葉たくさんありますよね。
どれを見てもわかるように、情動、感情がそこにあります。
人によっては、手を胸に添えながら心を表現したりもします。
それは、感情がある私たち人間は、心が動くときにドキドキと波打つ心臓を直接感じられるからではないでしょうか?
心がスッキリする時、胸の真ん中が広く軽くなった感を感じられます。
逆に、心がどんよりとしているときは、中心部が重く詰まったような感覚があると思います。
また、悲しみなどで心を酷く打ちひしがれた時などは、胸がギュッとつまる感覚を誰もが体験していると思います。
やはり、心の場所って胸の中心ハートにあるんだ。
と思われるけど・・・
心は、心臓が機能している生きている身体にしか宿らないもので、生命を絶った死んだ肉体には、心は存在しないのです。
だからと言って、心臓病を患っている人工心臓の人には心はないんでしょうか?
そうではないですね。
もちろん、彼らにも心はあります。
私たちの心臓を動かしているのは脳。
脳が死んでしまったら、心臓も人工心臓も止まってしまいます。
脳が生きているから、私たちの心臓は鼓動してくれます。
そして、私たちの感情も行動も、脳の指令によって動いています。
感情の動きを、手っ取り早く感じやすいのが心臓のドキドキ感。
脳がそれを指示してる感覚は、おそらく誰も感じれないはずですし、脳がドキドキする感覚というのもないはずです。
つまり、心は脳が機能しているからこそ存在するものである・・・
脳のどこかに障害を負った時、その場所が感覚野だったとしたら、その部分の感覚は異常を起こします。
運動野のどこかの部分だとしたら、運動機能の一部が欠けます。
そのことで、感情面や運動面が上手く機能しなくなると、大なり小なり情緒に変化が起こるので、心はなくなりはしませんが、心のあり方は変わってきます。
感情は心に宿るもの、
心は心臓のドキドキ感で感じられるもの、
ドキドキすることを指示しているのは脳。
つまり心の場所というのは、胸の真ん中ではなく脳にあると思えませんか?
ただ、脳が感情によってドキドキしたりなど、脳を感じることはできない。
ドキドキ感を感じられるのは、真ん中の中心部の心臓のあたり。
脳も心臓も、私たちの身体の中にあり、ひとつに繋がっている。
心を感じるときに、胸の中心のハートに手を添えるのではなく、頭や顔を触れるジェスチャーをする人を見たことがありますか?
頭でも顔でも他のどの場所に手を添えても、なんかちょっと奇妙?な印象を受けませんか?
悩み事があったり、大きなショックを受けた時に頭を抱えるジェスチャーとは違いますよね。
結論を言うと、心は脳がつくり出しているから、心の場所は脳にある、ということになる。
そして、それを感じるのはドキドキしているハート。
いずれにしても、大切なのは、心があるんだ。
と見えない心を感じていることだと思います。
たとえ、心の場所がどこか明確じゃなくても、心を自分の身体の中のどこかに感じること。
ハートじゃなくても、人と違って他の場所に心を感じたとしても、心がわたしの中に在る。
と感じられることだと思います。
感情を大切に心を失わない
脳によってつくられる心は、私たちの情動や感情や記憶や意識であり、自分の一部分です。
あの人は心が広い
あの人は心が狭い
あの人は心が豊か
あの人は心がすさんでる
・・・といったように、その人の特徴をも言い表すことができるように、心の在り方は人それぞれ違っていろんな心がありますね。
大事なことは、心は人のその時の状況や状態によって変化するものであり、心が狭いとわれる人が一生心が狭いと言うわけではありません。
心はコロコロと変化するものです。
生きる上でとても大切なことは、自分の感情を無視しないこと。
感情のあるところに心は宿り育ちます。
その心をどう育てるかは、あなた自身です。
よい感情も嫌な感情も、平等に受け入れることが重要です。
辛いことが続く時、その悲しい感情や辛さを受け入れることは簡単なことではないですが、どんな感情であれそれらは、あなた自身を助けてくれるサインです。
キツい辛すぎて受け入れることができない無理!という、心の準備ができていない時誰にもあります。
そんな時は、無理して受け入れることをしなくていいですが、強く否定したり拒まないことです。
拒否することというのは、そこに絶対的な対立が生じます。
対立している限りは、物事はうまくいかずに、どうにもこうにも動くことができないです。
受け入れられる時が来たら、受け入れてみようといった具合でいいです。
完全にシャットダウンはしないようにしましょう。
感情を見てみなかったふりという”無視”というのは、脳からのサインを無視すること。
なかったことにしようとしてばかりいると、それが習慣化され脳の機能は狂いはじめます。
感情を感じられなくなるし、心を育むどころか消失してしまうでしょう。
生きてはいるけれど、心のない人になります。
感情は私たち人にとって、特別なギフトのようなもの。
感情があるから、楽しんだり悲しんだりと日々を退屈なく過ごせます。
その大切な感情を無視したり切るということは、脳が機能障害を起こすことになり、現代病のうつ病などの精神疾患を招く原因になります。
心を感じるエクササイズ
- 目を閉じて両手を胸の真ん中に添える
- 心臓のドキドキを感じてみましょう
- 寂しさ、悲しみ、怒り、喜び、幸せといったどんな感情がある?
- どんな感情であれ、冷静に受けいれてみましょう
- 自分の中に、一歩離れたところから自分を冷静に見ている自分がいるはずです
- 感情の中に飲み込まれないように、観察してみる感じです
- ハートに心の存在を感じてみましょう
- 心のぬくもりや広さを感じてみましょう
- 心の広がりや心地よさを感じてみましょう
上記のエクササイズは、いつでもどこでも好きな時に行えます。
なんでもない時、イライラしてる時、悲しみがある時、嬉しさや幸せな時、いつでも行えます。
ハートに手を添えると、不思議と落ちついてくるものです。
心の存在を感じて、生きてる感覚を感じ、自分としっかり繋がりましょう。